大切な人を見送ったつらさ。どうして,こんなに大切な人が逝かなくてはいけないのか。遺された私は,なんのために生きているの?
繰り返される自らへの問いかけに,答えなど見つかることがあるのでしょうか。これは,遺された者の定めだとでも言うのでしょうか。
ただひとつ確かなことは,自分が生まれたこの世で,そう思える人に出逢えたということ。自分のいのちと引きかえにしてもいいとまで思える人に巡り逢えたということ。
『人間は死を抱いて生まれ,死をかかえて成長する』
この悲しみを,このつらさをかかえて生きることが,自身の成長につながるのだと思える日が訪れることなどあるのでしょうか。その答えがあるのかないのか。生きるということは,その答えを探していくことなのかも知れません。
おたかさんは,高校時代から大切な人たちを見送ってきました。そして,自らへの問いかけを繰り返しながら,先輩たちの生き様から力をいただいて,でもときどきどーんとめげることもありますが,踏ん張って生きています。今日も一日,無事に生きることができました。